心づけ。。そういえば親が何か渡していたなという記憶のあいまいなもの。
旅館、結婚式、引っ越し、葬儀、お寺、病院。正式な料金とは他に、気持ちとしてお支払いするものだとすると、海外のチップと同様なものと考えてよいのか?
病院等は今では心づけは受け取っていただけないとのこと。引っ越しとかは心づけを渡すと丁寧にやってくれるのではないかという思い込みはあります。
キャッシュレスが進むこの時代に実情はどうなんでしょう。相場なんてあるのでしょうか。
例えば、なにかしらをお寺・お坊さん頼んだ時に、いくらを包むのでしょうか。
答えとしては、人によって地域によって違うという結論となります。檀家さんによっては、数十万円をお支払いする方もいらっしゃれば、数万円という方もいます。心づけの金額により、お経の内容等が変わるということは聞いたことがございません。
お寺・お坊さんへの心づけは金額は自由であるという前提で、葬儀は20万円以上、葬儀以外は3万~5万円ほどが多い実情のようです。
昔の常識が時代の流れとともに変容し、現代の状況に合わせて価値観やや概念が変わってきています。世代をまたいで受け継がれてきた役割を知ったうえでそうすべきだと自分が思える判断を行いましょう。
目次
戒名ってお布施次第なの?
心づけとは?
心づけとは、欧米でいうところのチップと似ている文化で、日本では寸志などと表現することもあります。
心づけは、主にお世話して下さる方々(お葬式なら葬儀スタッフさんや運転手さん、火葬場スタッフさん)などにお礼の気持ちとしてお渡しするものを指します。
戒名ってお布施次第なの?
人が亡くなると、仏の弟子となり、新たな名前を授けられます。それが「戒名」です。
一般的にはそう思われているのですが、本来の意味は違います。
生前に仏門に入り、戒律を守り、仏道修行を行うと誓った出家者にだけ授けられる名前が「戒名」なのです。いつの頃からか、故人専用の名前として、つけられるようになりました。
「戒名」には、なぜか“位(くらい)”が存在します。
仏の世界では、生前の身分の上下や精進・報恩の多少に関係なく、すべての人が平等である、と説いています。なのに、“位”が存在するのはなぜでしょうか。
仏教界曰く、「生前、菩提寺との関係が深く、大きく貢献した者には高い位がつけられる」。つまり、信仰心が強く、仏を敬い、尽くしてきた者は、亡くなってから高い地位につくことができる、ということでしょうか。
それなら、納得もできます。しかし、それは大昔の話。
いまは、「お布施」という名の戒名料があり、しかも相場が決まっています。それだけではなく、つける“位”によって価格は上がるのです。
“位”は僧侶が選ぶのではなく、生前の本人や親族によって選ばれ、高いお金を出せば、高い“位”が買えるのです。例え悪どい商売で儲けたお金であっても、仏教界は高い“位”を用意してくれるのです。
「地獄の沙汰も金次第」「戒名ビジネス」といわれても仕方がない状況と思えます。
お布施という供養の負担金について
自宅にご住職を呼んで来ていただくとお足代やお布施を包まなくはなりません。その謝礼金はお寺によって大きく幅がありますが、説法もありがたいが1円でも安く供養してもらえたら助かりますというのも現実です。
例えば、仏壇じまい、墓じまい、墓石のクリーニング等も、古くからのシキタリや取り決めが今の時代に合わず負担が大きすぎるのではないかと疑問に思うことが良くあります。
閉眼供養のお布施は対象物にもよりますが3万円から10万円というのが相場でしたが、最近では2万円から6万円という幅に近くなってきているようです。
もちろん高名な僧侶のありがたい法要はケタが違いますし、ネットでお坊さんを派遣するサービスだと安くお願いできたりします。それでも供養と処分のそれぞれにかかる料金は経済的負担が比較的大きいと感じる方もいらっしゃると思います。
檀家制度に由来する伝統的なスタイル
江戸時代に始まった檀家制度は、お寺をお布施で経済支援することが義務だったそうで、独占的に葬儀や供養を任せることで現在の役所の戸籍管理のような機能がありました。当時の目的に合った管理制度だったわけですが、その流れだとすれば供養の形態やお布施の相場も時代の流れとともに変容しても不思議ではありません。
仏壇処分の新しいスタイル
少子高齢化、核家族化、都市への人口集中化など家族形態が多様化した結果、檀家離れが進み新しい価値観の中でお寺の在り方も変化しています。葬儀や法事などの法要は、決まったお寺でなくても依頼できますし、仏壇の処分に関してもいろいろな選択肢が許容されるようになってきたわけです。
不用品回収の業者さんは供養済みなら持っていきますというところが多くて、閉眼供養をすましてから引き取りをお願いすることになりますが、合同供養というスタイルで仏壇の供養と処分をよりリーズナブルにして、次世代への承継が難しくなったお墓や仏壇の処分に悩む方々を支援するサービスが、遺品整理業者や専門業者の「引き取り、供養、処分を一括して行うサービス」です。
仏壇処分の事業者の一部には悪徳業者も
業者さんも供養専門から遺品整理のオプション、処分業者といろいろいらっしゃいます。
もちろん仏壇屋さんが一番相談しやすく、スマートに処分してくれる存在です。
タテヨコに事業連携していることもありますが、それぞれ供養の仕方と処分のしかたも異なります。
不法投棄するような業者さんは問題外ですが、仏壇や遺品を一般ごみと一緒に扱うような業者さんも行政ルールの上では問題無いので、それを避けたいのなら注意が必要です。
処分前の供養の行い方
供養はお坊さんの持ち寺で行い、お焚き上げ供養で焼却処分しつつ魂も炎とともに天に還すというのが理想ですが、大きな仏壇ですと簡単ではありません。
仏壇をお焚き上げしますと謳っているお寺はかなりの山奥でしょうし、都会で行うとしたら環境への配慮からお焚き上げの回数頻度も少なくなると思います。有名なところで言うと東京港区芝公園の浄土宗大本山「増上寺」で「お仏壇お焚上げ供養式」が年に一回行われています。仏壇の一部を外したり削ったりして、そこだけをお焚き上げして供養している業者さんもいます。
環境を汚染する問題を併発するので確かに供養しているという点では信仰的にも正しいやり方なのかも知れません。そもそもかなり大型の焼却炉でないと沢山の仏壇を燃やして処分することはできません。
さくらサービス東京が考える正しい姿勢と処理方法
仏壇の処分も信仰一辺倒では不合理なので、きちんと自前で合同供養したうえで、免許のある運搬業者で事業系一般廃棄物と再利用可能な資源(金属など)に分類してリサイクルを推進してマニュフェストを発行できる処分場に運んで処分している業者さんが現代風に信頼できる仏壇処理事業者だと思います。
弊社は環境への環境への配慮と資源のリサイクルの観点から、さらに分別の精度を高めて再利用を促進できるようにポリシーの実行を推進してまいります。
仏像、位牌、遺影に関しては、その大きさからお寺でお焚き上げ供養して処分することが可能ですので、お預かりしたそれら全てを提携先のお寺にお持ちして住職によるお焚き上げ供養、つまり「魂」と「宿るもの」を宗教に即した形で焼却して処分させていただいております。
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