中古仏壇のリサイクル(再販)について
仏壇の中古品は、購入する方が日本国内ではほとんどいらっしゃらないことから、流通しにくいというのが業界の認識です。
お仏壇は本来とても高価なもので、最近でこそ数万円のミニ仏壇などがありますが、一昔前は数百万円か一千万円くらいのものが仏具店に展示してあって普通に購入されてました。
金箔などがあしらわれた豪華絢爛なものでなくとも、良い木材と彫りの品質や製造元や製作者の名前などで、かなり高価な値段になりました。
例えばお孫さんから「おばあちゃんからこれは一千万円で買った仏壇だと聞いたが、いくらで売れるか?」といった問い合わせがありますが、ほとんどの場合は持ち出しのほうが多くなり、たとえ当時一千万円で購入したお仏壇であったとしても中古の販売価格で得をすることは滅多にありません。
高級仏壇が売れない理由
仏壇の素材は紫檀や黒檀といって貴重な木材を利用していることが多く、塗装も漆や金箔を貼ってあるものも多くあります。つまり素材の価値で値段を付けたり、部品化して希少で芸術的な彫刻部分を活かしたり、金泊を剥がすといったこともできないかと思うのですが、その価値は、その加工費によって相殺されてしまうのです。特に金箔を剥がすという作業も大変で、集めた金の量もそうれほどでもないというのが実態ですし、紫檀黒檀は木とは思えないほど重く、仏壇に使うと重量が相当なものになり、180cmくらいの高さで中は空洞でも、かるく100Kgを超えます。つまり素材が良いと運搬にもコストがかかるのです。
一部の値が付く特殊なケース
但し骨董品の価値で値段が付くケースがあります。特殊なケースですが、古くて運搬コストがかさまないほどの大きさで、品質や程度が良い場合などは取引されることがあります。悪質な業者のケースですが、金泊のついた金仏壇を買い取ります、といってトラックに積み込んでから買い取った金額よりも高い料金で運搬料や加工料を請求してくることがありますのでご注意下さい。
仏壇を解体して新しい仏壇に仕立てる方法
最近では仏壇屋の新しい取り組みとして、古い仏壇を解体して、小さな仏壇に再生するサービスなんかもあるようです。お子さんのランドセルが不要になったとき、かわいいミニチュアに作り直して、小学生ときの愛おしい想い出ととも飾って置くなどというのに通じるかも知れません。彫刻や蒔絵などを巧みに再利用して、全体的なデザインはそのままに小さく造り直すので、いままでの慣れ親しんだ仏壇の良さをそのまま使い続けることができます。
もしかしたらご先祖様もマンションに引っ越すような感覚で新鮮なのかも知れません。
廃棄後のリサイクルについて
ただ捨ててしまうのではなく、再成可能な状態により分けて利用することをリサイクルと呼びます。そのままの形で新しい持ち主の手に渡ることもあれば、解体して部分だけを再利用することもあります。
又仏壇はほとんどが木でできていますので、金属やプラスチックを取り除いて、木材の部分を細かく砕いて再生可能な状態に戻すのが通常のリサイクルの流れになります。
お焚き上げしますと案内している業者もいますが、通常仏壇の焼却は相応の大きさの焼却炉が必要で、宗教法人の寺院の設備では行えません。昔は野焼きが出来ましたが今は法律で規制されておりますのでたくさんの数を燃やすことは難しいです。仏壇をお焚き上げしていると謳っている業者は、一部分のみを燃やしていると言っている親切丁寧で手間をかけた業者か、そもそも信頼が置けない業者かも知れません。
仏壇をリサイクルに出す前の注意点
仏壇を廃棄したりリサイクルに出す前には必ず際には、注意したいことがあります。それは、お仏壇の中のご本尊やお位牌の扱いについてです。仏壇は礼拝対象をお祀りする場所であり箱なのですが、中の仏様や置いてある仏壇も、仏教の教えからするとご先祖様や故人の魂が宿っているものです。できることならお寺に相談してきちんと供養してから廃棄するほうがお勧めです。きちんと供養もしてくれる引取り業者もありますので相談してみることをお勧めします。
まとめ
仏壇や仏具などは、高価に購入したものほどできれば売りたいものですし、どこに依頼してどのように処分すればよいのか困ってしまいます。
仏壇のリサイクルはただ廃棄することとは意味が異なりますので、きちんと依頼時に処分の流れを確認して、悪徳業者も少なからず存在するので被害に遭わないように気を付けて、そして信頼のおける専門の業者に問い合わせてみる事をお勧めします。
さくらサービス東京は、適正にリサイクル処理されたことを確認できるマニフェスト制度に則ったリサイクル業者と提携しています。丁寧な供養のあと、確実に法順守のリサイクルを行っております。安心して「供養と処分」をお任せください。
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