神道:神道十三派に関して①
- fujii61
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更新日:2 日前
神道とは、日本人の暮らしの中から生まれた信仰で、日本の民族宗教とも呼ばれるものです。神道は多神教といえ、海の神、山の神、風の神のような自然物や自然現象を司る神々、衣食住や生業を司る神々、国土開拓の神々などさまざまで、その数の多さから八百万の神々といわれます。
日本古来の神様を、日本人のやり方で祀っていく宗教といえます。
お仏壇の供養、処分を専門に行う弊社には、神道の仏壇にあたる祭壇「祖霊舎(それいしゃ)」や「神徒壇(しんとだん)」の供養のご相談も多数いただきます。
僧侶による魂抜き(閉眼供養)という法要を営んでもらう必要があり、ただの処分ではなく、法要を行う弊社が選ばれています。
※他にも御霊舎、祭壇宮、霊舎、霊屋、霊棚、霊床という呼び方もされています。
ご実家に神道の仏壇があるがどうしたら良いのかわからない等のご相談はいつでもいただければと存じます。

まずは、神道に関しての概略を記載させていただきます。
神道とは
神道とは、明治政府によって明治九年(1876年)以降認可され、特立した神道教団の十三派を指します。
神道大教・黒住教・神道修成派・出雲大社(いずもおおやしろ)教・扶桑教・実行教・神道大成教・神習教・御嶽教・禊(みそぎ)教・神理教・金光教・天理教がそれにあたります。
仏壇と祖霊舎の違い
死生観の違いにより、お祀りの仕方も異なります。仏教式の葬儀を行うと、故人の霊魂を宿した位牌をいただきます。
仏壇には中心にご本尊、位牌はご本尊の下の段に納めます。
神道式において、位牌にあたるものを霊璽と呼びます。霊璽は、祖霊舎の御櫝(おとく)と呼ばれる扉の中に納め、ご先祖様(家の守り神)の霊璽が中心になるように配置します。
神棚と祖霊舎の違い
神棚には、お神札(神社でお祀りされている神様)を納めます。祖霊舎には、ご先祖様の霊璽を納めます。
神棚に納めるお神札は、全国各地それぞれの神社でいただけます。神社では神様の力を宿した授与品として、お神札を頒布しています。
人が亡くなった時に神棚を封じるのをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、神棚封じは神道の「死」に対する考え方にのっとった神式の儀式です。神道では古くから、神様が「穢れ(けがれ)」に触れると神力が失われると考えられてきました。この「穢れ」とは、家族を亡くした人が纏っている、死に触れた気配のことです。
人が亡くなった時に神棚を封じるのは、「穢れ」によって死の気配が濃くなる期間に家の神様を守るため、故人様の家族と神様の繋がりを断つ大切な行いなのです。
※さくらサービス東京では、神棚の供養処分も承っています。お困りでしたらご相談ください。
祖霊舎には、ご先祖の霊を祀る場所としての役割があります。ご先祖様は私たち子孫を見守る守り神と言われています。
神道では古来、人は亡くなってもこの世にとどまって、いつでも子孫を見守ってくれている存在であると考えられました。このことから、日本人は古くから家庭内でご先祖様をお祀りしてきたわけです。
神道十三派のそれぞれの特徴
この記事では、神道大教・黒住教に関して記載させていただきます。
【神道大教】
各教派神道の母体としての神道大教
明治政府が1872年(明治5年)に神道の総本山とすべく設けた大教院が元であり各教派の母体ともいわれる。復古神道系。
※復古神道とは、江戸後期に荷田春満 (かだのあずままろ) ・賀茂真淵・本居宣長・平田篤胤 (ひらたあつたね) らの国学者によって提唱された神道説の総称。儒教・仏教などの影響を受ける以前の日本民族固有の精神に立ち返ろうという思想。
位牌にあたるものは、霊璽(れいじ)と呼ばれるもので、故人の御霊(おみたま)をお遷しされた、いわれる故人の御霊が宿る依代で、最も丁寧に扱わなければならない神聖なものです。霊璽は御霊舎(みたまや:仏壇にあたるもの)にお祀りし、日々家族を見守って下さるようお祈りいたします。家庭でお祀りすることにより、故人や先祖はその家の守護神となり子孫を守るといわれています。
神道大教は、明治天皇より、日本人の建国以来護持して来た「天地の大道」を大切にするため、「神祇鎮祭の詔」並びに「大教宣布の詔」を渙発されたことをきっかけに、この聖旨を奉戴して、「大教院」を設立。「神道事務局」が創立され、神道教導職総裁に有栖川宮幟仁親王がご就任。当時の志を同じくする神道諸家の陣頭に立たれた。
「神道」と言う宗教が「神道大教」と改名されており、母体ともいわれる所以です。神道大教は、他の宗教のように、開祖も教祖もなく、また、世襲でもない。神道大教は復古神道であり、自然に、日本人の精神の内から生れた建国以来の信仰というものです。
【黒住教】
心の神道 黒住教
黒住教は、岡山県岡山市に本部を置く神道十三派の1つです。天照大御神を主神とし、日々の生活に活力を与える独自の教えと実践を通して、多くの人々に心の拠り所を提供するという趣旨です。教祖は自らの体験を通して、全ての人々の心に神が存在するという考えに基づいた教え。これが、当時の神道とは異なる画期的な思想であり、「心の神道」と呼ばれるようになりました。純教祖系。
※純教祖系とは、復古神道または個人の宗教体験をもとに展開される思想
黒住教は、お墓も神道のお墓となります。神道のお墓で最も特徴的なのが兜巾型(ときんがた)といって、墓石の先端が尖っていることです。これは三種の神器の一つである天叢雲剣(草薙剣とも呼ばれる)を表現している形であることに由来しています。ご先祖様の名前を書き表した霊標(れいひょう)という石板も、墓と同じく剣を表現して先端を尖らせることがあります。
仏教では墓前にお線香をあげますが、神道では線香は使用しません。そのため神道のお墓には、線香を立てるための香炉が最初からありません。神道のお墓にお参りに行く際には線香は不要ですので注意しましょう。お墓には神社にある八本足(八足案)と呼ばれる白木の台に見立てた台石がありますので、その上にお供え物や榊を捧げます。
黒住教の作法として、仏式で使用する言葉は使いません。挨拶などで使用してしまいがちですが「冥福」「成仏」「供養」などといった仏教用語は使用せず、「御霊のご平安をお祈りいたします」といった言い回しをします。
御三神(天照大御神、八百萬神、教祖宗忠神)とご先祖様を記した「御しるし」の拝戴が行われている場合がございます。
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